残穢
こんにちは、新入社員のYです!
私はホラーがあまり得意ではないのですが、最近何故かホラー小説を読んでしまいました。
小野不由美の「残穢」という小説です。
これがもう本当に怖くて!
外で読んだのですが、家に帰れなくなりそうでした。
「残穢」は、作者小野不由美と同様のプロフィールを持つ作家「私」が、東京郊外のマンションで起こる怪異に迫っていくホラー小説です。実在の作家の平山夢明や福澤徹三が物語の登場人物になっていて、もしかしてこれは本当にあった話なのではないかとドキドキしながら読みました。
現実と虚構の境界が曖昧になってしまうのって、怖いですよね。
2016年に竹内結子主演で映画化もしています。
作中で大袈裟な事件が起こるわけではなく、ただ真実を探っている間に少しずつ何かが迫って来る……というじっとりした湿度のある怖さを感じました。
怪奇現象の原因を探っていく流れにはミステリの要素もあって、最後に全てがつながると背筋がゾッとします。
作中の「私」が本当に小野不由美本人にしか思えなくて、「私」が体調不良になるのも、小野不由美も何年か前に体調不良になっていたらしいという話を聞いたことがあったので、リンクしてしまって本当に怖かったです。
一人暮らしのひとは家に帰れなくなるので読まない方がいいですが、とても面白い作品なので気になった方は是非手に取ってみてください!